成城石井プロデュースの本格ワインバー
恵比寿駅から徒歩1分、アトレ恵比寿西館の4階にある Le Bar a Vin 52(ル・バー・ア・ヴァン 52)。 成城石井がプロデュースするこのワインバーは、ただの“おしゃれな飲み処”にとどまらない。
ここは、食材とワインのマリアージュを極める場。 スーパーマーケットで有名な成城石井の調達力を活かし、世界中から厳選された食材と、ショップマスターが選び抜いたワインを気軽に楽しめる。
ワインのセレクションは 年間52種類が提供され、週ごとに変わるフードメニューも大きな魅力。
恵比寿という土地の歴史
このワインバーが位置する 恵比寿 は、もともとサッポロビールの工場があった地。 実は、地名の「恵比寿」は、サッポロビールのブランド名「ヱビスビール」に由来する。 1890年に「ヱビスビール」が発売され、その輸送のために恵比寿駅が誕生。 この駅名が定着し、地域の名称となった。
そんな歴史を持つ地で ワインバーが根付いたのも必然 かもしれない。 恵比寿は時代とともに進化し、今やグルメの激戦区。 「ビールの街」から「美食の街」へと変貌を遂げた。
まずは乾杯!サングリアでスタート
この日、最初の一杯に選んだのは サングリア。
サングリアの歴史
サングリアはスペイン発祥のワインカクテル。 語源はスペイン語の「sangre(血)」に由来し、赤ワインの色を血に見立てたもの。 起源は2000年以上前のローマ時代にさかのぼり、水が安全に飲めなかったため、 ワインに果物やスパイスを加え、消毒効果を持たせた飲み物として広がった。
現在では、スペインのバルやレストランでは定番の一杯。 その土地ごとに異なるレシピがあり、地域ごとの個性が反映されている。
この日いただいたサングリアも、柑橘系のフレッシュな香りが漂い、 赤ワインの深みと果実の甘さがバランスよく融合。 ワイン初心者でも気軽に楽しめる一杯だ。
ワインバーの文化
ワインバーの起源
ワインバーの文化は、19世紀のフランス・パリに遡る。 当時、ワインは貴族だけでなく庶民にも広まりつつあり、 カフェやビストロと並んで 気軽にワインを楽しめる場所 が求められた。
その後、アメリカやイギリスにも広がり、ワインをメインにした専門店が次々に誕生。 日本では、バブル期の1980年代に本格的なワインバー文化が根付き、 近年はナチュラルワインの流行もあり、よりカジュアルなスタイルへと進化している。
料理とワインのペアリング体験
前菜から感動の連続
彩り豊かな生ハム&チキンサラダ
まず登場したのは 生ハムとチキンのサラダ。
生ハムの塩気、スモークチキンの風味、そしてシャキシャキの野菜。 さらに、ナッツやオリーブ、キヌアが加わり、味と食感のコントラストが楽しい。
サラダでありながら 一皿で多層的な味わいが楽しめる のは、まさにワインバーならでは。
ブッラータと生ハムの贅沢な組み合わせ
次に登場したのは ブッラータチーズと生ハムの一皿。
イタリア・プーリア州発祥のブッラータは、モッツァレラの中に生クリームを包んだ逸品。 ナイフを入れると トロッと溢れるクリーム が、トマトや生ハムと絡み、口の中で絶妙な調和を生む。
これは ワインなしではもったいない 料理。 赤でも白でも、どちらとも相性が良さそうだ。
メインディッシュの至福
ラムチョップのグリル
メインディッシュには ラムチョップのグリル をチョイス。
美しい焼き色と、骨付き肉ならではの豪快なビジュアル。 ナイフを入れると、中からジューシーな肉汁が溢れ出す。 一口頬張ると、ラム独特の香りと旨味が口いっぱいに広がる。
塩や粒マスタードで味を変えながら楽しめるのもポイント。 これには 力強い赤ワイン を合わせたくなる。
ウニのクリームパスタ
もう一品、リッチな気分を味わうなら ウニのクリームパスタ。
濃厚なウニの風味がたっぷりのクリームソースに溶け込み、パスタに絡む。 パルメザンチーズのコクと、イタリアンパセリの香りがアクセント。
口に運ぶと 海の幸のエッセンス が凝縮されていて、贅沢な余韻が続く。
〆は濃厚な肉料理
最後に登場したのは 赤ワインでじっくり煮込まれた牛肉料理。
アツアツのスキレットに盛られた牛肉は、フォークを入れると ほろほろと崩れる柔らかさ。 ソースは深みがありながら、程よい酸味が心地よく、ワインと合わせることで一層味が引き立つ。
これは ワインバーだからこそ完成する一皿 だ。
まとめ:ワインと食の新たな発見を
Le Bar a Vin 52 恵比寿は、ただのワインバーではなく 食文化を体験する場所 だった。
ワインと料理の組み合わせは無限。 それぞれの一皿に 歴史や背景 があり、ワインとともに楽しむことで、より深い体験へと変わる。
「ただ美味しい」だけではない。 「食べることで、新たな発見がある」—— そんな店だ。
ワイン好きはもちろん、普段ワインを飲まない人でも、新しい世界が開けるはず。
恵比寿を訪れたら、ぜひ一度足を運んでみてほしい。